「これからの時代にふさわしい建築とは何か?」

日建設計の羽鳥です

非常にいい議論だと思います。
こういったことは会社にいてもなかなかできませんので


いくつかの議題が並行していますが
基本的には、

「これからの時代にふさわしい建築とは何か?」

という議論に集約されるのかなと思います。

環境建築の議論が社会的に盛り上がるのも
このスタジオを選択した学生が増えたのも
地球環境からひいては室内環境まで
「環境」というものを意識せざるを得ない時代に
なったからで、多くの人たちがそういうことに
気づいてきた時代だからだと思います。

なので「これからの時代」というのは
「環境のことを意識せざるを得ない時代」という
注釈がつくのかもしれません。

とにかく今後も人々の関心が環境に対して高まっていく
少なくとも維持されるということが前提になっています

小惑星が衝突するかもしれないなどとなったら
また社会の関心は移ってしまうかもしれませんが(笑)
(その際にはどう生き延びるなシェルターをつくるか
という議論になるのかもしれませんね)

ともかくこのスタジオの議論の前提にはそういった仮説が
隠れています。
現状、社会的にこの流れは当分変わりそうもないので
ここまでもどって議論する必要はないですが
そういうものであること
つまり、絶対的なものでないことは理解しておく必要があるでしょう。
傲慢にならないように。


北斗神拳の話は世代的にどんぴしゃだったので
大爆笑でした。

下記の件、課題をまとめていく上での大きな流れとしては
賛成ですが、もう少し具体的に議論される必要があると
思います。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
<外なるブレイク>

既存の環境建築のウソを暴き破壊した上で、

環境を徹底的に突き詰めた設計を行う。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

たとえば、壁面緑化が環境負荷を高めるという調査結果が
ありましたよね。(小崎さんすみません。)

壁面緑化が環境にいい

といっていることのなにが嘘なのかということが疑問です。

先日の調査結果にどんな負荷、どんな削減効果が
計算されているのか詳しく知りませんが

おそらくヒートアイランド抑制に対しての
効果などはCO2換算、それからコストでも
積み上げることが難しいため積算されていないでしょう。

CO2から見た環境からしたら嘘なのかもしれませんが
ヒートアイランド対策からしたら本当なのかもしれません。

そしてヒートアイランド抑制に対して効果がある
ということも、たとえば東京の夏場の気温を1℃下げるとして
それをシミュレーションから導き出して
それがどの程度の割合まで必要で、
本来必要な壁面緑化面積というのはどのくらいなのか、
などを問うのでしょうか?

そこで、たとえば1万㎡の敷地を持つ建築にはこれくらいの壁面緑化が必要
であるとか、検証するのでしょうか?

それともLCCに特化して、その計算方法に基づくものを
精査して、製造方法や植物の種類、土の含水率などを改善していくのでしょうか?

それとも、その分砂漠の緑化に投資したほうがいいという結論に至るのかもしれません。

題材にもよりますけどなかなか難しそうですよね。


そしてそれはブレイク対象の壁面緑化が世の中で
たくさん成り立っている理由(容積がもらえるとか、補助金がもらえるとか
とにかく環境に配慮したという免罪符がほしいとか)を
解明しないと、真の意味でブレイクできません。

最終的には矛先が、行政とか、メディアとか、それを鵜呑みにしている一般人、
それに迎合している建築家などに向くのかも知れません。

が、それが創造的な行為につながるのかというと疑問です。


オール電化住宅がエコだということに嘘があるとして
国が発表しているマージナル係数の計算を分析するところまで
やるのかとか

専門的には意義があるのかもしれません。
素人目に見てもなんだか週刊誌的な面白さはあると思うのですが

デザインまでどうもっていくのか、僕はあまりイメージができないので
正しく評価できるか不安です。


前先生がイメージされている成功パターンなどが
あれば知りたいのですが・・・

内なるブレイクについてもありますが
また後ほど

HATORI