今回のゴールのイメージ

前です。

羽鳥様、ご記入ありがとうございます。
まず、大きなテーマと南斗聖拳のお話、ありがとうございます。

なんのことか分からない世代の人は、以下参照。

http://ja.wikipedia.org/wiki/南斗聖拳


さしあたり、今回の課題でどのようなゴールを自分がイメージしているかについて、
若干記述させていただきます。

羽鳥様のお話で、大きいスケールであるとか、
エネルギーの大局論になってしまうのかという
お話がありました。


昨年のスタジオ課題はややマクロ的に見ていたわけで、
それはそれで非常に意味があったと思います。
一方で、マクロすぎて何をしてよいか見えにくかった、
最終講評における建築としてよく分からないという批評を受けた
面もあったと理解しています。


今回は、まず個々の建築スケールで良さが分かることが重要と思っています。
大きいスケールでのメリットは後で出てくるにしても、
個々の建築の中や外で、十分によさが分かる、評価できることが重要と思います。


屋上や壁面緑化でも、適切に植物を選択し適切な位置に設置すれば、
十分な効果を発揮できるかもしれません。
植物の効果的なレイアウトを考えていくと、建築の形にまで
影響を及ぼすかもしれません。


今回の課題では、まず環境建築を含め建築の環境に触れて考え、
そこから問題意識を持ちテーマを設定することが前半の主な課題でしょう。

後半は、そこからCFDなどの評価を元に、形を改善し発見していくことが
重要になると思います。


ちなみに、他のスタジオ課題は以下の通りです。


伊藤スタジオ 「東京のインフラーキテクチャー(infr@rchitecture)その1ー水と記憶」
大野スタジオ 「モビリティの建築」
岸田スタジオ 「東京の中の<異世界>に接して」
隈スタジオ 「美術館」
腰原スタジオ(修士のみ履修可) 「都市の木造建築」
千葉スタジオ 「オフィス・アーバニズム」
内藤スタジオ 「織りの家」
難波スタジオ 「No.15倉庫 大連スタディーズ」
西出・大月スタジオ 「京都の在日朝鮮韓国人街再開発」
藤井(明)・今井・太田スタジオ 「神田鎌倉河岸:首都高埋設とウォーターフロント再生」
藤井(恵)スタジオ 「掩体壕を核とした地区デザイン」
藤森・藤本スタジオ(修士のみ履修可) 「100㎡の住宅」
前スタジオ 「環境建築の脱構築
松村・清家・藤田スタジオ 「建築再生によるマチ空間の価値創出ー伊豆下田で考えるー」
村松・野口スタジオ 「2016年、「シカゴ」オリンピックの年に東京湾を考える」


意匠系を中心に、ある程度具体的なテーマ・敷地を設定しています。
こうしたテーマの方が手を動かしやすいとの配慮と思います。


このスタジオの課題は、抽象的で議論も高度ですが、受講者の人も
うまく咀嚼していただければと思います。


なお、環境は最近になって考えざるをえなくなったというお話がありましたが、
化石エネルギー関係はそうかもしれませんがおよそ人間が住戸に住まうようになったからずっと、
環境の問題はいつもあったと思います。

今日、日本民家園にいってきたので、ブログをつくって写真をアップしました。
サーモカメラの画像もあります。


http://arch-energy.blogspot.com/


植栽があるエリアでは温度が低い、土間は少し冷たい、
囲炉裏は火にあたる面だけが暖かいなど、環境的な特性があることが分かります。

今日はけっこう暑かったので、植栽や土間のひんやりとした雰囲気はよい感じでした。
ただ、盛夏や真冬はどうなのか、また8月・2月ごろに来てみたいと思いました。